ランドクルーザー

第一次SUVブーム?

日本を代表するオフロードマシンといえば、トヨタのランドクルーザーを挙げない訳にいきません。

 

ランドクルーザーは、日本ではクロスカントリー4WDというよりは、ここ最近流行しているSUVとして扱われることが多いのですが、アフリカや発展途上国などまだ舗装路が作られていない、あるいはあっても一部だけといった国々で信頼性のおけるオフロードマシンとして使われています。

 

それもそのはず、この車はもともとは軍用車両として開発がすすめられ、惜しくも正式採用とはなりませんでしたが、過酷な環境である戦場でも優れた性能を発揮することができるという「タフ」さを持ったまま、民間人向けの自動車とて生産販売されるようになりました。

 

ランドクルーザーがこの世にあらわれたのは、1951年のこと。

 

現在の陸上自衛隊の元祖となる警察予備隊用の連絡用、移動用、運搬車両として作られたのが始まりで、結果的に採用にはならなかったのですが、そのままの形で量産車と発売されたのがこの車のデビューとなります。

 

この時から丈夫なラダーフレームに優れた悪路走破性を発揮するパートタイム4WDシステム、パワフルな3.4リッターエンジンを搭載するという現行モデルにかなり近いスタイルを持っていました。

 

逆にいえばこの時の設計や考え方が今でも通用するほど優れていたということになります。

 

このパッケージングのまま、20系、40系、55系と進化してきたのですが、大きく花開いたのは1980年に発売された60系と1989年に発売された80系でした。

 

細かく言えば80年代後半ということになるのですが、この当時日本は異常ともいえる好景気に沸いており、だれもが高級車やセカンドカーを買い求め、レジャーを楽しんでいた時代でした。

 

そこで注目されたのがランドクルーザー、当時一部の人からは「オフロード界のクラウン」などといわれたことがあったほど、それまであったオフロードマシンとは違う、かなり高級感のある車となっていたのです。

 

もちろん悪路走破性も文句のつけようがなかったので、スキーなど雪道を走ることとなるレジャーに引っ張りだこでした。

 

今思えばこれが日本においての初めてのSUVブームだったような気がします。

 

中古車市場を見てもいまだに当時のモデルがたくさん並んでいるところを見れば、当時いかにこの車がたくさん売れていたのかがわかると思います。

 

この80系以前のモデルはそろそろヒストリックカーの部類に入れられるような車となっていますが今でもかなり人気があり、特にオフローダーからの根強い人気を保っているようです。

 

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ランドクルーザーとランドクルーザー・プラド

現在、トヨタのラインナップを見るとランドクルーザーという名前の付いた車が2種類あります。

 

一つは通常のランドクルーザー、そしてもう一つはランドクルーザー・プラドという車です。

 

この2台の関係はというと、現行モデルでははっきり言って名前と少し外観が似ているに過ぎません。

 

実はこの2台の車は全く違う車なのです。

 

ランドクルーザーは、昔ながらの系統を受け継ぐ本格的なクロスカントリー4WDのオフロードマシンで、ランドクルーザー専用のラダーフレームにちょっと無骨なデザイン、そしてオフロードマシンの要となるパートタイム4WDをベースとして作られたフルタイム4WDシステムを持つ車で、方向性はオフロードを走るための車ということになります。

 

対してランドクルーザー・プラドは、初めて作られた70系プラドではフレームやボディなどは当時にランドクルーザーと同じものを使っています。

 

しかし、1996年に作られた90系を見るとよくわかるのですが、SUVのハイラックスサーフのプラットフォームを使って作られるようになり、見た目も性能も悪路を走るというよりか、どちらかというと舗装路など整備された道を走ることをメインに置かれた車になってしまったのです。

 

これはプラドが作られるようになった理由を知れば納得がいきます。

 

80系の時代にこんなことを言われていました。

 

「ランドクルーザーはいい車なのだか、エクステリアやインテリアが無骨すぎる」

 

確かにそうなのですが、ランドクルーザーは乗用車ではないのですからそう思われて当然なのです。

 

しかし、当時三菱から乗用車並みのインテリアを持つパジェロが発売され、大ヒットしていたのを見てしまってはトヨタもじっとはしていられませんでした。

 

そこでランドクルーザーとハイラックスサーフのパーツを組み合わせて、乗用車のようなインテリアを与えた、ランドクルーザー・プラドを作るしかなかったのです。

 

当時から外観はあくまでもランドクルーザー然としたものを使っていたので、中身は全く違う車でも同じランドクルーザーとして扱っているのです。

 

特に現行モデルは完全にハイラックスサーフと同じ車となっているので、ランドクルーザーシリーズというよりはハイラックスサーフの後継モデルとして見る方が正しいような気がします。

 

ですので、ディーラーに行ってランドクルーザーにするかランドクルーザー・プラドにするか悩んでいる方は、一度家に帰って、ランドクルーザーのことを学んでからディーラーに足を運んだ方が間違った車選びをしないで済むと思います。